1週間入院してアレルギー性鼻炎を治す手術を受けてきたレポ

皆さんこんにちは。

皆さんは花粉症ですか?花粉症は季節性アレルギー性鼻炎ともいいます。

アレルギー性鼻炎は、ダニやホコリで1年を通して鼻水・くしゃみ・鼻詰まりがある「通年性アレルギー性鼻炎」と、スギ花粉などで、花粉のシーズンだけ症状が出る「季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)」に分けられます。

 

出典:https://allergyportal.jp/knowledge/allergic-rhinitis/

自分はスギヒノキに加え、ダニホコリ、さらに寒暖差アレルギーがあり、一年中鼻水・くしゃみ・鼻詰まりに苦しめられてきたので、最後の手段として、鼻の中の手術をすることにしました。

なんと1週間も入院する大掛かりな治療に挑戦!

以下そのレポートになります。

 

Ⅰ. アレルギー性鼻炎の症状の程度について

まず朝起きると鼻水が止まらない。透明で水のような鼻水がタラーッと出てくる。ティッシュで鼻をかんでもかんでも止まらない。毎日テーブルの上にはティッシュの山ができあがる有様。重度の寒暖差アレルギーで、布団から出たときの気温差でこうなってしまう。

布団→部屋→外→電車と寒暖差アレルギーへの試練は続き、電車に乗っても鼻水が止まらないが、鼻をかみ続けるわけにはいかないので、上を向いて耐えるしかない。鼻水がどんどん喉に流れ込んでくる。当然気持ちのいいものではない・・・

出勤してもしばらくは鼻水が止まらないが、気温が安定していることから、お昼までにはだいたい落ち着く。しかしこの後も鼻詰まりはずっと継続することになる。なので、鼻呼吸はできず口呼吸になってしまう。

昼~夜にかけては鼻詰まりで、お風呂上がりにはまた寒暖差アレルギーの症状が出て鼻水が止まらなくなる。

これがほぼ例外なく毎日続いていた。普通に気が狂いそう。

 

Ⅱ. 治療歴について

当然、なにもせず手をこまねいていた訳ではなく、耳鼻科通院歴は18年にもなる。

①投薬治療(抗ヒスタミン薬)

小学生のときに花粉症を発症してから18年間(!)薬は飲み続けていた。

当初は花粉シーズンだけ症状が出る、典型的な花粉症だったけれど、年々症状が悪化し、花粉シーズン以外でも症状が出るようになってしまう。この頃から、薬が常に必要になり、花粉シーズン以外も毎日薬を飲むように。

ヒスタミン薬もずっと同じものを飲んでいた訳ではなく、エバステルジルテック、アレグラ、アレロック、ディレグラなど、さらに効果が強く、その分眠気の副作用も強いポララミンまで飲んでた。

 

②レーザー治療

レーザー治療を受けてみたこともある。たしかに効果はあると感じたものの、1~2年でもとに戻ってしまうことから、根本的な解決にはならず。

 

舌下免疫療法

大学卒業と同タイミングくらいで、当時登場して間もない「舌下免疫療法」に挑戦。これはスギエキスをわざと体に毎日取り込むことで、スギ花粉に体を慣らしてしまおう、という治療法。5~6年続けたが、「スギ花粉症」としての症状は消失した。

ただし、舌下免疫療法じたいはスギ花粉にしか効果がないため、年々ひどくなる寒暖差アレルギーの方には効果はなかった。

スギ花粉症が克服できた分、寒暖差アレルギーの重症度合いが分かり、より絶望的な気分でもあった。そのときは舌下免疫療法アレルギー性鼻炎に対する最強の治療法と言われていたから、もうこの鼻水は治せないのかと思っていた。

 

ここまでで3種類の治療を試してきたが、いずれも根本治療には至らなかった。そのため、やむを得ず手術に至ったというわけなのである。

 

Ⅲ. アレルギー性鼻炎に対する手術とは

さて、手術とは一体何をするのか。大きく分けて次の3つの手術がある。

①鼻水を出す神経を切断 →鼻水の改善

出典:https://okabe-ent.jp/lp/

②鼻の両穴を隔てる壁が歪んでいるのをまっすぐにする →鼻詰まりの改善

出典:https://www.juntendo.ac.jp/hospital/clinic/jibi/about/operation/ope_nose12.html

③鼻の中の骨を摘出して鼻が塞がりにくくする →鼻詰まりの改善

出典:https://www.juntendo.ac.jp/hospital/clinic/jibi/about/operation/ope_nose11.html

人にもよると思うが、基本3点セットでやるらしい。自分はこれに加えて鼻の中の軟骨をまっすぐにする手術もやるかも~と主治医から言われていたが、結局やらなかった。

Ⅳ. 入院までの流れ

自分の場合は、まず上記の手術ができる病院を調べて、そこに紹介状を書いてもらうよう、もともと通っていた耳鼻科にお願いした。紹介状がないと7000円とか取られる大学病院だったので紹介状をお願いしたが、別に紹介状がいらない病院で手術を受けるならこれは必要ない。

手術自体はけっこう色々な病院でやっているみたい。小さな耳鼻科ほど、日帰り手術になり、大きな病院だと1週間程度入院することが多いようなので、好きな方を選べばいいと思う。

自分は①手術後すぐに仕事とか無理 ②手術後の経過観察をしっかりしてくれる方が安心 ③入院すれば日数に応じて保険金がおりる という3つの理由から、近所で一番大きい大学病院で受けることにした。

実際入院するまでには3~4回通院した。検査だったり、手術方針の説明だったり、結構面倒だったが、仕方ない。しかも大学病院だからか、手術の日程が埋まっていて、初診は10月だったのに、実際に手術できたのは2月だった。まあ急ぎの手術ではないから仕方ないところ。

血液検査の結果。舌下免疫療法を受けてもまだスギが高い。
ちなみに1番ひどいと思っている寒暖差アレルギーは測定できなかった。

 

Ⅴ. 入院~手術~退院まで

①入院初日

2月某日、手術の前日に入院する。鼻水・鼻詰まり以外は健康体の人間が入院するのでまあ暇で仕方がない。

ま~手術も余裕っしょ・・・と余裕をこいていたがこの後悪夢を見ることになる。

 

②手術日

手術自体は全身麻酔なので何も覚えていないが、目覚めは最悪だった。鼻に長~いスポンジが詰められていて息ができない・・そして血が混じった痰が出る・・

そして一番つらいのが気持ち悪さ。これは術中、術後に切った箇所から血が出ているのだが、それを飲み込んでしまうことで気持ち悪くなってしまうよう。そして最終的には血をまとめて100mlくらい一気に吐いてしまった。

この日はそんな調子だったので、夜もろくに眠れず、やっとのことで10~15分寝てはまた1時間眠れない、というのを繰り返していた。非常に辛い夜だった。

 

③手術翌日

手術日は何も食べれなかったが、この日からは食事が出る。

鼻をふさがれていると味がしない・・悲しい。

早く鼻のスポンジを取ってくれ~~~!!と願って一日過ごす。

 

④手術2日後~

手術の2日後に鼻の中のスポンジが取れ、そこからはめきめき回復していく。

取れたスポンジを見たが、長さ10cm弱、太さ1cm強あり、こんなものが鼻に入っていたのか・・・と恐ろしい気分になる。

ここから退院までは完全に楽になり、本を読みながら優雅に過ごす。

 

Ⅵ. 退院後

退院後しばらくは血の混じった痰と赤い鼻垢が取れるけれど、日常生活に支障はない。

そして鼻水はほぼ出なくなり、感動的なまでにQOLが向上した。

鼻詰まりに関しても術前よりはるかに良くなった。傷口が塞がり、血が出なくなればより改善すると思われる。

 

Ⅶ. お金について

お金については、日本の素晴らしき健康保険に「高額療養費制度」があるため、いくらかかっても5~8万円程度で済む。また、会社によっては付加給付があり、自分の会社では自己負担が2万5000円になるように還付が受けられる。

これでも1週間入院した対価としては十分すぎるほど安いが、さらに民間の医療保険に加入していれば、入院1日あたり5000円なり1万円なりの入院給付金などが受け取れたりして、収支がプラスにもなる。

焦ってはいけない。実際の負担額はずっと少ない。

まとめ

というわけで、長年苦しめられてきた鼻水・鼻詰まり・くしゃみを治すため、手術を受けた結果、劇的に改善しました!

もし薬でも治らないアレルギー性鼻炎に苦しんでいる人がいたら、一度検討してみてください。

新型コロナ闘病記

どうも、こんにちは。突然ですがコロナに罹りました。

自宅療養が暇だったので記録をつけることにしました。

 

陽性判明前日

喉に違和感と、咳が出る。もう完全に嫌な予感しかしない。

発熱外来って今予約取れないっていうしなぁ・・・と思いながら「発熱外来 東京 ネット予約」で調べたら普通に翌日に空いていたので発熱外来を予約。

発熱外来難民には全くならなかった。電話をすることもなくネットであっさり予約完了。

 

陽性判明日

発熱外来に行くと、人が密になっていた。

予約のみの運用になっているようで、予約なしで来た人が何人も断られていた。

(HPには予約なしでも受け付けますって書いてあったから不親切だと思った。)

滞在時間20~30分くらいで終了。手慣れた様子でPCR検査は一瞬で終了。熱はなかったが解熱剤の処方もしてくれた。

午後にはメールで検査結果の連絡があり、やっぱり陽性。

ちなみに、同時に発症した妻も一緒に検査を受け、陽性。

 

陽性2日目

とりあえず職場に連絡、コロナは特別休暇扱いで有給休暇は減らないので心置きなく休めるのが幸い。

体調面は咳が少し出るくらいで発熱はなし。

保健所からはSMS(ショートメッセージ)で連絡があった。HER-SYS(ハーシス)で毎日健康状態を入れろとのこと。療養終了まで、保健所から電話など個別対応されることは一切なく、軽症者としてシステム化された流れに乗っているだけだった。

自分は元気なので東京都の食料支援を申し込んだり、隔離期間について調べたりしていた。

これなら10日も隔離期間があってヒマだな~とこのときは呑気に考えていた・・・このときは。

 

陽性3日目

体調が良かったので朝から家の掃除をしていたところ、昼ごろに目まいに襲われて横になるとそこからあれよあれよと体調が悪くなり、スマホもろくに見れないほどの気持ち悪さと頭痛に襲われる。

ここから丸5日近く目まい・頭痛・吐き気が治らず、ほとんどの時間をベッドの上で過ごすことに・・・

一方で、咳は出なくなり、相変わらず熱も出なかった。不思議な病気である。

 

陽性4~7日目

この間は上記の倦怠感が強く、ほとんどをベッドの上で過ごした。

自分と入れ替わりで妻の体調がかなり回復していたのが幸いで、家事など助けてもらった。

東京都の食料支援はさっぱり来なかったので、ネットスーパーを初めて使ってみたり、義実家が食料を届けてくれたり、なんとかやりくりしていた。

 

陽性8日目

やっと体調が良くなって起き上がれるようになってきた。

といっても外に出られるわけではないので無料公開されていたワンピースを読んだりして過ごす。

ベランダに出たりもしてみるが、とにかく暑くて嫌になる・・・

まあ出勤もしてないのに言うなって感じではあるが。

 

陽性9日目

陽性判定をした病院から連絡があり、予定通り10日間の隔離期間終了後は外出可能になるとのこと。

この日やっと東京都からの食料支援が届く。もう少し早く欲しかった感はあれど、別にコロナ後も普通に使える食料なのでうれしい。

 

陽性10日目

明日から社会復帰なわけだが、何となく体が重い。

このあたりはコロナによる自律神経の乱れなのか、長期間外出していないこと、運動不足による自律神経の乱れなのかは分からない。

社会復帰して徐々に治していくしかないのだと思う。

 

感想

最初は余裕かと思ったけどやっぱりそれなりにはキツかった。

周りを見ていると熱がしんどい人が多いイメージだったので、やはりその辺は個人差があるなという感じ。

発熱外来に関しては多少遠くてもネット予約できるところを探したほうがいいと思う。

体調が悪いのに何時間も電話をかけるなんてしんどすぎる。

移動は車を使うしかないかな、とは思うが・・・

自宅待機でも医療保険に入っていれば入院扱いで保険金が出るのは大変助かる。

10日間の自宅待機で1万円×10日はお得?

保健所や医療機関からは予想通り(?)めちゃくちゃに放置されるので、情報収集は自分で頑張るしかない。保健所に何かを期待してはいけない。

 

まとめ

自分はいわゆる「警察」のような人たちに反発して出歩いているようなタイプだったのでいずれ罹るかなとは思ってたけど、やっぱり罹ってしまった。

運良く軽症も軽症で良かったけど、重症化や後遺症は怖いな~と思う。

といって感染対策を厳密化しろ!とかは思わないけど。

皆さんもできる範囲で気をつけてくださいね。